ラブストーリーは突然に 7

「司、さっきから何イラついてんだよ」

「あぁ?イラついてねぇよ」

「俺らも、奇麗どころ呼ぶか?」

「あちらさんに対抗して!」

「司、こないだまで付き合ってた女どうした?」
「もう別れたんか?」

「女?女なんかいねぇーよ」

「デートしてたじゃんか」

「いちいち、うるせぇんだよ
 あんまりうるせぇーと帰るぜぇ」

========*=====*=============

「おやおや、お二人さん、お帰りですか」

「うん、まだ時間早いから
 今からドライブデート!」

「飲んでるからさ、タクシーだけど……」
「タクシーでドライブデートって、
 色気ネェーナァ!!!!!」

「司、帰るってよ!何とか言えよ」 

頬杖つきながら不機嫌Maxな司に類が

「司、なんでそんなに機嫌悪いの?」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「類、ほっとけよ、ここ来てから
 ずっと機嫌悪いんだよ、我が儘ぼっちゃんは」

「お先に!」

「牧野、酔った勢いで類に襲われるなよ!」

「友達同士で、そんなことないから
 変なこと言わないで下さいよ
 西門さん!」

「西門さん、美作さん、道明寺さん
 お先に失礼します ごゆっくり‥‥」

「お前に言われなくても、ごゆっくりしてんだよぉ!」

「調子乗るんじゃねぇーぞ牧野さんよぉ」

「ちょっと、あたしのどこが調子乗ってるって言うのよ!」

「全部!」

「類に相手されたからって、つけあがるなよ!」

「あんたねぇ、人に喧嘩売ってくるって言うけど
 どっちが売ってんのよ!」

「あぁ?」

「買ってあげてもいいわよ!お釣りつきで!」

「相変わらず口が減らねぇ女だなぁ」

「買わないなら、あたしの勝ち!」

「さ・よ・う・な・ら 道明寺さん!」

「ぶはははははは!司の負けじゃん!!!」

======*========*============
「オイ、西田!牧野が来たら
 すぐ知らせろよ!」

「副社長、それはどう言った理由でしょうか?」

「理由?そんなもんあるかよ」

「はぁ・・・・」

「ため息つくなよ」

「牧野さんの仕事の邪魔になります
 御用がなければ、お控え下さい」

「用ならあるよ」
「良いから来たら連絡しろよ
 わかったな!」

「あの女・・・・どうしてくれよう・・・」

========*========*========
「牧野さまが、お見えになりました」

執務室の内線電話を切ると同時に飛び出して行く

「来やがったな!」

「道明寺副社長、お世話になっております」

「オイ、オイ!無視すんなよ!」

こいつ、またかよ・・・・仕事しろよ!道明寺!

「お前、こないだは、随分な態度だったよな?」

「いつのことでしょうか?覚えがありませんけど」

「覚えがないだと?」

「俺様のプライベートタイムを台無しにしやがって」
「忘れたとは言わせねえぞ」

「もしかして、先日の食事のことでしょうか?」

「わかってんじゃねぇか」

「ふんっ!」

「何、鼻で笑ってんだよ」

「あたしが、いつ、台無しにしました?
 400字以内で答えよ!」

「なに、命令してんだよ」

「命令ではありません、詳細を
 わかりやすくお尋ねしてるまでです」

=======*=========*=======

「いったい何の騒ぎです」

「ここを何処だと思ってるんですか」

「ちっ!ババァ、いつ来やがった」

「副社長、こんなところで油を売るほど
 お暇なのかしら?」

「道明寺社長、お世話になっております
 わたくし、御社と取引頂いております
 牧野つくしと申します
 宜しくお願い致します」

「どちらの方?」

「エントラスフロアーはじめ
 数カ所、お花の生け込み依頼を
 頂戴致しております」

「貴女だったのね・・・・」
「色々、お気遣い頂き、感謝しております」
「皆様から評判宜しくってよ」

「恐れ入ります」

「副社長、あなた、これから会議じゃなくって?」

「牧野、逃げるなよ!
 話は、まだついてないからな」

「お好きに、どーぞ」

あたしは、忙しいんだよ!

「バイバイ!道明寺!」

あっかんべーーーーだ!

@Ranmaru
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ラブストーリーは突然に 6

「ゲゲゲっ!」

またもや道明寺発見!
何で、こーなるのよ!
一番会いたくない奴なのに………

あのイベントで散々な目にあったあたしを
慰めてくれるために

花沢類のお誘いで久しぶりに
イタリアンディナーを楽しんでんのに

「ハァーーーっ」

「牧野、どうしたの?」

「どーしたも、こーしたもないです」
「この世で一番会いたくない奴が
 視界に入ったもんだから………」

店内に視線を向けると

「司!」

声かけるんじゃない!花沢類!空気読め!
会いたくないって言ってるじゃん!

「よう!類!」
「オンナ連れかと思ったら
 ボンビー牧野ってか!」

「司、羨ましいの?」

「何抜かす!あきら、店変えようぜ!
 せっかくの飯が不味くなるからよ」

「どっか行け!」

「あぁ?」

「しっしっ!向こう行ってよ!
 目障りだからさ」

「一緒に、食おうぜ!なぁ、牧野」

「総二郎、余計なこと言うんじゃねぇーよ」

「嫌だよ……俺、牧野と久々のデートなんだから……」 
「邪魔しないで」

「そりゃ、そうだ!」

「あきら、店変えっか?」

「しーーーっ……司の反応が面白ぇからよ…
ここにしようぜ!」
あきらが小声で耳打ちする

「あちらのテーブルは、話が弾んで
 楽しそうだなぁ」

「あんな類みるのはじめてだな
 こりゃーひょっとすると………
 ひょっとするかもな、なぁ司」

「知るかよ!興味ねぇなぁ
 あいつらの色恋沙汰なんて」

「花沢類、なに笑ってるの?」

「何でもない……」

「総二郎、類が司を挑発してんぜぇ」

「お前ら何コソコソ話してんだよ!
 感じ悪いなぁ」

「類と牧野の愛の劇場が面白ぇじゃんって話よ!
 なっ、総二郎」

「牧野、これ美味しいよ、食べてみて」

「あーーーーん」

「類が牧野に食べさせてやってる」

「お熱いこって」

「司、みてみろよ」

「俺は盗み見するような悪趣味はねぇ!
 とくにあいつらはな!」

そう言いながら、チラ見してるの
どこの誰だよ……とは言えねぇけどな

「ねぇねぇ、これってどうやって作るんだろう?」

「人に作ってもらうと、余計美味しいってこともあるよ」
「食事と雰囲気と会話だけ楽しめるからね……」
「自分で作ると、それだけで
 お腹いっぱいになりそうでしょ?」

「プロフェショナルなんだから、美味しくて当たり前だよ
 それなりのお金取ってるんだから………」

「プロフェショナルか…………」
「そうだね………簡単に作れたら
 シェフも形無しだもんね……」

花沢類の何気ない言葉が
あたしの心をチクッとさせた

あたしは、プロフェショナルなんだろうか?

@Ranmaru
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GameOver 6

「どこ行くんだよ」

「トイレだよ、ついて来ないでよね」

「何でだよ」

「お前の可愛さに隙あらば、他の男が寄って来るじゃん」

「こねぇよ!」

「吸引されるのは、道明寺だけ!」

「オイ!待てよ!」

バカップルが、騒がしく席を立ったあと
麗香が

「いつも、あんな感じなんですか?」

「今日は、麗香ちゃんがいるから
 控えめだよな!あきら?」

「だな」

Gameと名のついた遊びに
自信満々のオンナ達が、
衝撃を受ける様を見てるのが
この上なく楽しい
ま、趣味は良くねぇけどな

帰ってきたぜ、バカップル!


「なぁ、司、牧野は人間じゃねぇんだよなぁ」

「牧野は天使なんだよ、背中に羽根が
 はえてっから、すぐどこかに
 飛んで行っちまう、だからよ
 張り付いとかねぇと、消えちまうんだ」

「あんた、人前で何恥ずかしいこと
 言っちゃってるのよ……」

「事実じゃん!」

「俺が目ぇ離すと、マッハでいなくなるだろーが」

「今日は、まだご褒美貰ってねぇけど?」

「ご褒美って、何だよ司!」

「決まってんだろ、骨まで溶けるような
 キス!」


「余計なこと、バラすんじゃないわよ、バカ…」
「んもぉぉぉ、バカ道明寺ぃぃぃぃ」

デートんとき、「今日も良く頑張ったね!」って
キスしてくれるだろうが

「お前ら、そんなことしてるのかよ!」

「今すぐしろよ!」

「命令しないでよね!」

「命令でねぇよ、おねだりだよ」

「やめてってば!」


麗香は、司とつくしのやり取りに

自信満々だっただけに
玉砕ぶりは、半端なかった
そんな麗香に総二郎が

「禁猟区」

「えっ?」

「言っただろう、牧野は、
 希少価値の保護珍獣だって」

「牧野を狩りして良いのは司だけ」

「司に狩られて良いのも、牧野だけ」

「誰ひとり、あいつらの
禁猟区に、入りこめねぇんだよ」



「GameOver」




「やっぱ、麗香ちゃんもダメだったな」

「もしかしたら……もあると思ったけどなぁ」

「オイ司、ひとつ聞いていいか?」
「お前、麗香ちゃんに見とれてただろ?」

「あぁ?」

「いつだよ……」

「初めて会った時だよ」

「ありえねぇし」

「じっと、見つめてたじゃねぇか?」

「見つめてねぇよ、考え事してたんだよ」

「なんの?」

「やっぱ、牧野の方が数億倍可愛いぜっ!て
 思っただけだ」

「お前って奴は………何処まで行っても
 牧野バカなんだなぁ」

「当たり前ぇだろう!
 俺だけの天使なんだからよ!」

「ごちそうさん!
 あきら、俺らも、GameOver……」

「だよな……」



@Ranmaru
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ラブストーリーは突然に 5

貴重な休みだと言うのに、道明寺HDの
イベントスタッフとして駆り出されている


「おはようございます 副社長」

「来たか!ボンビー牧野!」

「おい、お前は、コレ」
「聞いてんのか!牧野!」
「牧野つくし!」

「無視すんじゃねぇよ!」

「言いましたよね?ボンビー牧野って呼ばれても
 あたしの名前じゃないから返事しないって」

「生意気な女」

「生意気とか、そう言う問題ではないですけど」

「何ですか?コレ?」

「みりゃーわかんだろ?
 ウサギの着ぐるみだよ」

「で?」

「で?じゃねぇーよ、
 お前が、この着ぐるみ着て
 イベント会場に来るガキどもの相手すんだよ」

「子供みたいに小っこいんだから
 お似合いだぜ!」

「言ったよな?お前に拒否権はねぇって!
 嫌なら取引停止だ!
 取引先みんな、それぞれ協力してもらってっから
 お前だけ特例は認められねぇ」


他の人は、屋台とか、風船とか、入場者誘導じゃない!
何で、アタシが着ぐるみなのよ!

「不細工な顔と貧弱な身体隠れて
 丁度いいじゃん!」

「ムムムムムムム…ちょームカつく!!!」

「どーすんだよ……ヤメルか?」

「やらせて頂きます!」

睨むんじゃねぇーよ!
お前みたいな小っこいのが
睨みきかしてもビビらねぇーよ!

「やだ、コレ、くさぁぁぁーい」
「ちゃんとクリーニングしてあんの?」
「もしかして……これも、あいつの嫌がらせとか?」

「許せん!!!!!」
「こうなったら、とことん楽しんでやるわよ!」
「見てなさいよ、道明寺ぃぃぃぃぃ!!!」

「顔が見えねぇーと可愛いじゃん!」
「ビール片手に高みの見物と参りましょうか!」
「俺様に逆らうと、どうなるか思い知れ」

「道明寺さん、一緒に、踊りましょう!」
「近寄るんじゃねぇーよ!」

着ぐるみを着た牧野が、ガキ引き連れて
やって来やがった

「うううん」

「西田、なに咳払いしてんだよ」

「副社長、このイベントは地域住民と
 道明寺HDの土地開発を円滑に行う為のものです
 失言にご注意下さい」

結局俺は、着ぐるみ牧野とガキどもに混じって
「恋ダンスとやらを踊らさせる羽目になったじゃねぇーかぁぁぁ」



「おまえら、バカウケするんじゃねぇーよ!」

「副社長!素敵!」
「副社長!可愛い!」
「副社長!かっこいいですよ!」

うっせぇよぉぉぉ!!!!


@Ranmaru
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GameOver 5

酔ってるのか?酔ったふりをしてるのか?
麗香が甘えるように、
司にボディタッチしてくる


「オイ、気安くさわんじゃねぇーよ」


司「牧野!お前、調子乗って
  呑むんじゃねぇぞ!」

麗香ちゃんと牧野に対する態度の差!
さすが司!ブレないじゃんか!

「道明寺さんみたいな素敵な方が
 彼氏だなんて、羨ましいですわ」

麗香は、司の目を見つめながら………

「わたくしなら、司さんの傍で
 お仕事しやすいようにサポートに
 徹します」

「麗香の話も華麗にスルーかよ!司!」


「司さんって呼ぶなと
 あれほど言っといたのに……」
総二郎が、恐る恐る司の顔色を伺う
牧野が居るから、大丈夫そうだな……

「道明寺ってさ、世間で
 過大評価されてる第一位だよね」

「麗香さんが思ってるような
 オトコではないですよ………」
「人の迷惑顧みずなんですから」

麗「例えば?」

「時間が出来ると日に何回も電話してくる!」
「すぐ迎えに飛んでくる!」
「ストーカーばりにつきまとう」
「ウザいくらい愛してると言っては
 抱きついてくる!」
「すきあらば、キスしてこようとする!」
「人前でも、お構いなしにベタベタしたがる!」
「自分の所有物かのような扱いをする!」


牧野ぉぉぉぉ、お前さぁ
麗香ちゃんを牽制してるつもりかもしんねぇけど
全部、ノロケにしか聞こえねぇからwww

総二郎は、つくしのとんでも発言に
笑いを堪えるのが必死だった

「せっかくお友達になったんですもの
 今度みんなで、父が所有する
 ニースの別荘に遊びに行きませんか?」

上流階級の威力をみせつけるってか?

あ「それは、是非お邪魔させて頂きたいよなぁ」

麗香の顔をみれば、
アナタとは格が違うのよ!と
言わんばかりだ 

「黒アゲハ麗香、段々ムキになってきてんなぁ」

珍獣牧野、どお出る?

「ねぇ、道明寺、ニースって
 どこにあるの?」

司「フランスだよ」

つ「遠いね………」

勝ち誇ったかのような麗香が
牧野に向けた冷ややかな笑いを
司が見逃すはずがなかった

司「心配すんな、俺がお前の行きたいとこ
  どこでも連れてってやっから
  ニースなんて、目じゃねぇぜ!
  俺さまは、宇宙旅行に連れてってやる!」

つ「あたし、うさぎやで、じゅうぶんだよ
  電車で行けるとこで楽しめるから」

牧野、お前って可愛い奴だな
うさぎやって、あのパフェとやらを
食わせる店かよ!それも、電車で……
ワールド企業のご子息の彼女なのによぉ
ハハハハハハ、ある意味、最強だよな

麗「これからも友達として
  お付き合い頂けたら嬉しいんですけれど……
  連絡先の交換いたしません?」 

司の携帯番号get!ってか?

司「しねぇ」

 「俺は牧野とデートすんのに
  忙しいんだよ
  総二郎、あきらなら相手してくれるぜぇ」

さてさて……
Gameもそろそろ終了だな

※ラブストーリーは突然には深夜更新予定です

  
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ラブストーリーは突然に 4

「とんでもない失態をおかしてしまった………」

道明寺HDの仕事がなくなると、
かなり痛い
社員数が多い優良企業
個人的に仕事の依頼をしてくださる方もいて
やり甲斐があったのに………

「道明寺めぇぇぇぇぇ!!!」

───────────────────────────────
「司、会社で、牧野に会ったりすんのか?」

「あの忌々しい女か?」

「会ったぜ、生意気な口ききやがるからよ
 こないだシメてやったよ」

「あんときのアイツの顔、総二郎にも
 見せてやりたかったぜ!」

「あんまり苛めるなよ、牧野って、
 俺たちの周りにいる女と違って
 根性あるし、面白いし、イイヤツなんだからよ」

「色気はねぇけどな」

「確かに!」

「あの女、小憎たらしいからよ、
 いじめ甲斐があんだよ」

「類、あきらも、あの女とつるんでんのか?」

「類とは気が合うみたいで、
 よく一緒に飯食いに行ってるみたいだけどな」

「類の野郎も地に墜ちたな
 あんな下品な女と飯食いに行くって」

「どこが良いんだ、あの女の……」
「口は悪い、態度はデカい、おまけにドブスだもんな」
「類は、いつからゲテモノ好きになりやがった?」

「司くん、ほどほどに頼むぜ
 俺も、類も、あきらもお気に入りの奴だからさ」

「そろいもそろって、あんな女に……
 俺は、関係ねぇからな」

よく言うよ、司、お前が一番敏感に
反応してんだぜぇ
本人は気がついてねぇみたいだけどな……

========*========*=========

どうしてこうもタイミングが悪いのよ?
あたし………呪われてるのかも?
あいつの気まぐれか?
あたしは取引停止にならず、
道明寺HDの仕事をさせて貰っている
道明寺の呪縛!勘弁してくれ!


会いたくないのに、エントランスホールで
もしやの遭遇
道明寺の呪いかよ………

「よーう!ボンビー牧野!」

「道明寺副社長、お世話になっております」


何が、ボンビー牧野よ!馬鹿にして
とっとと行けよ!立ち止まるな!
あたしに構うな!

「今日は、随分シオらしいじゃねぇか」
「ようやく俺様の偉大さを思い知ったか!」
「気がつくの、おせぇけどよ」
「ハハハハハハ」

「セコい男」

「あぁ?今何かいったか?」

「いいえ、何も………」

「あのう………一言宜しいでしょうか?」

「何だよ、俺は、お前と違って忙しいからよ
 手短に言えよ」

「あたしの名前は、ボンビー牧野ではありません!
 牧野つくしと申します」

「プロレスラーのリングネームみたいな
 呼び方だけは、お止め頂きたいんです」

「ブハッ………笑わせるなよ」

「つくしってのか?お前の名前!
 すんげぇ名前だよな」

「笑う事じゃないでしよ!」

「あんただって、一反木綿道明寺!って
 呼ばれたら嫌でしょうが!」

「お前、懲りてねぇなぁ」

「名前くらい、ちゃんと呼んで下さい!」
「今度から、ボンビー牧野って呼んでも
 返事しませんから!」

「それに、副社長は、お忙しいでしょうし
 あたしなんかの相手してる暇もないんじゃないですか?
 これからは、見かけても、
 声かけないで下さい」

仕事の邪魔なんだよ!道明寺!!!

「お前よぉ、俺様に宣戦布告してんだよ!」

「はぁ?今、なんて?」

「いつも、喧嘩売ってくるのお前じゃん!
 売られた喧嘩は、買う主義なんだよ!俺様は!」

「無敵、無敗の俺様は、レジェンドなんだよ!」

「何がレジェンドよ!
 あんたは違う意味で伝説の男だけどね」

「あぁ?今、何かいったか?」

「いいえ、何も?」
「空耳じゃないですか?道明寺副社長」

「そうだ!牧野、今度、PR兼ねたイベントするからよ
 お前も強制参加だかんな!」

「拒否権はねぇ!うちの取引先には
 何らかのカタチで協力してもらってっから
 お前も参加だ!
 良いな、わかったなぁ!」

何よ!人の足下見て!!!

「承知致しました
 宜しくお願い致します」

「楽しみにしとけよ!」

「誰が……」

「何か言ったか?」

「いいえ……何も……」

いかん、いかん、すっかり道明寺のペースじゃん
何とかしないと

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GameOver 4

「オイ、あきら、急用って何だよ」

Gameのため、司を馴染みのBarに呼び出した

「よう!司、わざわざすまねぇ
 お前の力を借りようと思ったけど
 急転直下で解決したんだよ!」

「久々に、飲もうぜ!」

ったく、毎回毎回、司は
見事に同じ手に引っかかってくれるよなぁ
ま、それだけ友人思いってことだけどよ
総二郎は、呆れるやら、感心するやら
司の真っ直ぐさに、ため息をつく

「あっ、ごめんなさい………」
「お洋服に、ワインがかかってしまいましたわ」

邪道なやり方にでたな!麗香ちゃん
総二郎はお手並み拝見とばかりに
麗香の様子を伺っていた

司が、座った途端、わざとらしく
司の手にワインをこぼす

「ごめんなさい、ほんとに、ごめんなさい…」

艶っぽい潤んだ瞳で
司を見つめたかと思うと
司の大きな手を取り
手を握りながら、ハンカチで溢したワインを拭う
こりゃ、普通の男なら、たまんねぇわなぁ

ここで、司のお約束「何しやがる!」が
出るはずなんだが…………

麗香の潤んだ瞳を見つめる司に

オイオイ、どーしちまった?
雲行きが怪しかねぇか?

焦る、あきらと俺

「もういい、手ぇ離せよ」

「でも………」

「誰だよ、この女」

「わたくし、
 長澤麗香と申します」

司くん……まさかの陥落はねぇよなぁ

───────────────────────────
「道明寺さん、何をお飲みになられます?」
 
ナッツ、チーズ、プロシュート
司達がつまみに手を伸ばしやすいよう
さり気なくテーブルに配置する

「さすが、お嬢
 場慣れしてるわ」

総二郎のグラスが空けば
すかさず、フロアースタッフに
目配せして呼び寄せる
何事も、スマートな気配りを見せる麗香

「総二郎、こいつ、お前の女?」

総「だから、違うっていったろ……」

あ「司、牧野呼べよ!」

「何でだよ、用がないなら帰るぜ
 牧野と会いたいかんな」

あ「まあまあ、そう言わず
 俺らも、久々に保護珍獣に
 会いたいからさぁ」

「お前ら邪魔なんだよ
 会うなら牧野とふたりっきりが
 いいんだよ」

総「牧野の名前が出ると
  嬉しそうな顔するじゃねぇか
  司くん!」

「しゃーねぇーなぁ
 今回だけだぞ」

と、言いつつ、俺達のGameの場に
毎回、華麗に登場するじゃんか!ってことは
置いといて………

「おう、俺だ!
 今からダークホースに来い!」

「いますぐ来い!」

麗「どなたかお見えになるのかしら?」
白々しく聞いてくる麗香

あ「司の彼女だよ」

麗「是非、お会いしたいわ
  道明寺さんの想い人ですもの」

司の呼び出しから一時間後

あ「スイートハニー登場!」

つ「ちょっと、何考えてんのよ!あんた!」

司「こいつ、俺の嫁」

キタキタ!いつもの俺の嫁宣言!

つ「まだ、嫁じゃないわよ!」

司「いーじゃん!時間の問題なんだからよ!」

つ「あんたね、今何時だと思ってんの?」

司「夜の9時半」

つ「そんなまともな答え聞いてないわよ!」

司「お前さ、俺に会いたいから来たんでねぇの?」

つ「違うわよ!直接文句言うために来たのよ!」

「あのう…………
 わたくし、麗香と申します」

つ「やだ……ごめんなさい
  牧野つくしです
  西門さんの彼女?
  それとも美作さん?」

司「どーせ、お前らタクシーみてぇに
  右手上げて、拾って来た女だろうが?」

総「違うよ、長澤HDの社長令嬢だよ」

麗「道明寺さん、わたくし、そんな
  軽い女ではありません」

司「軽くても、重くても、どーでもいいからよ」
  帰ってもいいか?」

つ「道明寺、麗香さんに失礼じゃん
  あやまんなさいよ」

司「なんでだよぉ」
 
麗「つくしさん、お気になさらずに……
  楽しみましょう」

総「司節炸裂してんなぁぁ」

今宵も、楽しい宴になりそうだわ


@Ranmaru
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ラブストーリーは突然に 3

どうか、あいつに会いませんように!
「ヨッシャ!!!」

「あの女、なに気合いれてんだ?」

今日は、道明寺HDに
お花の生け込みに来ている
社長室、会議室、来客室、エントランスホール、
受付が、あたしの担当
フリーランスで仕事をしている人の殆どは
コネもつてもない
ひたすら営業活動をして自ら仕事を勝ち取るしかない
悔しい思いも、惨めな思いも
たくさん経験してきた
だからこそ、働く場を与えて下さるお客様に
感謝の気持ちを忘れず
喜んで貰えるように頑張らないと!

そう、奴に出会うまでは………
がむしゃらに頑張って来たのに

「オイ、なにコソコソ様子見てんだよ!」

「キァァァァァァァ」

「出た!ど、ど、道明寺!」

「お前さ、ココどこだかわかってんの?」

「ここ?会議室前だけど?」

「ちげぇーよ!ここがどこだかわかってんのかって
 聞いてるんだよ!」

「だから、会議室の前じゃん!」

「人のこと、バカバカ言うわりに
 お前は、筋金入りのバカだな」

「ハァ?」
「あんたには、会議室でなく、
 トイレにでも見えるワケ?」

「こいつ、話になんねぇ」

「ここは、俺様の本拠地!
 お前にとっちゃーアウエイってことだよ」

「確かに………」

「納得すんじゃねぇよ!」

「で………それが、何か?」

「お前の少ない脳みそと知識で
 よーく考えてみろ!」

「俺様は、誰だ!」

「道明寺!」

「ちげぇーよ」

「道明寺じゃなかったら、一反木綿?」

「お前と言う奴は………」

「俺は、お前のクライアントだよ」

「そうだけど………」

「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「やっと気がついたか!バカ女」

「上お得意の俺様にむかって、
ずいぶん、偉そうじゃねぇーか!
牧野さんよぉ」

「仕事にプライベートな感情持ち込まないでよ」

「忠告してやってるのに
 懲りもせず、相変わらずデカい口叩くじゃねぇか」

「今日の所は、見逃してやってもいいぜぇ!
 お前の態度次第だがな」

「何よ!態度次第って……」

「土下座して、謝れよ!
 この、俺様に!」

「こないだのことも
 今日の無礼な振る舞いも、お前が頭下げるべきだな」

悔しぃ……でも、道明寺が言ってる事は正論だ
道明寺HDは、なくてはならないお客様
失うわけにいかない………

「土下座したら、許してくれるの?」
 
「これだから、ボンビー人は……」

「心から申し訳ない気持ちで詫びを入れろ!」 

「そしたら考えてやってもいいぜぇ」

「後ろ向いててよ」「土下座するから」

「はぁ?」

「気持ち込めて、お詫びしますから
 後ろむいててもらえませんか?」

「なんで俺が後ろむくんだよ」

「だって、恥ずかしいじゃん!……」














 髪の毛のつむじ見られるの………」

「そこかよぉ!」

「心がこもってたら、
 後ろむいててもいいんじゃないですか?
 道明寺……さん」

予測不可能な女だなぁ………
丁度、退屈してたんだ
この女をイビリ倒して
尻尾巻いて逃げるを楽しむのも
わるかねぇ………

「申し訳ございませんでした」
「あっ!何で前向いてるんですか……」

「何なんだ……この女は………」


「今後のことは考えておく
 1週間以内に連絡がなければ
 取引停止だと思え!」

「わかったな!」

あんときの凍りついた顔が
忘れらんねぇ

「俺様に楯突くなんて、
 100万年はぇーんだよ」
「覚えてろよ!牧野!」




@Ranmaru
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俺が愛するのは永遠にお前だけ  最終回

つくしの墓参りの後、司は
新たな取引先との契約を結ぶため、
指定された場所に向かっていた
いつもの事ながら、都内の道路は渋滞し動く気配すらない

「まずいな」

はじめて取引をするにあたり、大幅遅刻は
信用を落としかねない
「渋滞が遅刻の理由にはならないからよ」

「西田、車を降りて走るか?」

「それも、致し方ないかと……」

「決まりだな!」

「オメェ、そんなポンコツな身体で走れんのかよ」

久しぶりに聞く司の悪態に

「坊ちゃんも、ようやく前を向いて
 歩きはじめたんですね」
西田は、心の中で安堵した

「行くぞ!」

目抜き通りをかけだした司を
必死に追いながら、西田は異変に気がつく

「何だ?今の音は」






「どけよ!お前ら!皆殺しにしてやる」

へらへらと、薄ら笑い浮かべた男の手には
銃が握られていた

「キャァーーーー」と言う悲鳴と共に
かわいた銃声の音がした

「司さま!」

辺りはパニックになり、
西田は、逃げまどう人波に飲み込まれていく

「坊ちゃん!」

守らなければ!何があっても坊ちゃんを守らなければ
つくしさまに顔向けできなくなる
銃を握りしめた男が司に近寄って行くのが見える

逃げ惑う人波を逆らうかのように、
司は男の至近距離まで近づくと
仁王立ちになって、両手を広げ、
ニヤリと不敵な笑みを浮かべた



「き、き、貴様……」
「俺を馬鹿にしてるのか」
司の気迫に、おされ、パニックになった男が
引き金を引いた




「パンパンパン」
悲鳴と共に
辺り一面、真っ赤な血で染められ
司が倒れて居るのが見えた

「坊ちゃん」「坊ちゃん………」「坊ちゃん!」

半狂乱になって司に駆けよった西田が
救急車を呼ぶため、スーツの内ポケットにある
携帯に手をやると



虫の息の司が、
「野暮な真似するんじゃねぇよ……」
「あいつが迎えに来たんだ……邪魔すんな」

ニャリと笑うと同時に息絶えた

「ウォォォォォォォォ」
西田の叫び声があたりにこだまする

男は無差別殺人の通り魔だった
翌日の新聞一面に、司の記事が載った

「自らの命を呈して、盾になった名誉の死」の文字が
紙面に大きく書かれていた
一躍時の人となった司は、ヒーロー扱いになり
幼馴染みや、椿、西田は、司が取った行動が
何を意味していたのかわかりすぎるくらいわかり
号泣した
「どうして……」
「何だよ、あいつ…」

幼馴染みや椿、西田、優紀、滋、桜子は
司の突然の死を受け入れられずにいた

「司らしいじゃん……」

目に涙を溜めた類がつぶやく
「やっと牧野の傍に逝けたんだからさ…」
「よかったね、司」

穏やかな顔をして眠る司に
静かに最後の別れを告げる

司の49日を終え、椿は
司から託された大切なものがあったことを思い出し

司の部屋に入り、預かっていたキーで
金庫を開けてみると、
その中に小さな箱が10個あり、
和紙の封筒に入った手紙らしきものもあった

小さな箱には、それぞれの名前が書かれた
メッセージカードが添えられていた

椿 類 総二郎 あきら 優紀 滋 桜子 タマ 西田
そして、つくしの両親

邸に呼ばれた友人達は、
司からの贈り物をそれぞれ受け取った
メッセージカードには名前だけ書かれ、
カードは白紙のままだった
ラッピングされた、小さな箱を開けてみると
司がNYのギフトショップで見つけた
タキシードとウエディングドレスを着た
うさぎの置物だった



桜子が何気なく、うさぎの靴裏を見た途端
絶句したかと思えば、その場で泣き崩れた



 
タキシードを着たうさぎの靴裏に 

司30歳

ウエディングドレスを着たうさぎの靴裏には

つくし25歳

と書かれてあった

「あいつ、こうなること、はじめから
 わかってたみてぇじゃねぇか」

総二郎が、嗚咽を漏らしながら泣き崩れた



箱と一緒に同封されていた手紙は
椿に宛てたものだった

椿様

姉ちゃん、迷惑ばっかかけて
すまなかった

これをふたりの墓の中に入れて下さい

ありがとう


               司




同封されていたのは、永遠に提出することがない
婚姻届とペアのマリッジリングが入っていた



リングには、
It's you I'II aIways love
俺が愛するのは永遠にお前だけ

の文字が刻まれていた





                 完


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俺が愛するのは永遠にお前だけ 17

司は、いつものように
つくしが眠る場所に来ていた

「ふたりのスイートホームが墓場って
 俺達らしぃじゃん」 

珍しく軽口を叩く

「お前が居なくなって、4年も過ぎちまったよ」

「俺よ、もう30だぜ」
「すっかり、オッサンになっちまった」
「良いよなぁ、お前は永遠の25歳だもんな」

「いつまで待たせるんだよ……」
「俺は、気が短えんだ、いい加減迎えに来いよ」
静かに目を閉じて、つぶやく
「まってっから………」


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