ラブストーリーは突然に 31

言い過ぎちまった・・・・
つい、カーッとなって、責め立てた
あいつは、自分ちに帰ったんだろう
他に行く所もねぇし

「迎えに行くか!」

======*======*=========
合鍵で部屋に入ると
ベッドでクッション抱えて丸くなって寝ていた
顔を見たら、涙の跡が残ってんじゃねぇか・・・・
泣き疲れるまで泣くくせに
俺には気持をぶつけてこねぇ
困ったお姫様だよな・・・・お前って

「ごめんね・・・・道明寺・・・・」
「嫌いにならないで・・・・」

起きてんのか?

「スゥースゥー」

「夢の中じゃー素直じゃねぇーか」

狭いベッドで丸まる牧野を少しだけ退かし
俺もそこに潜り込んだ

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」

「俺だよ!」

「びっくりした・・・」

「ごめんなさい・・・・」

「俺も言い過ぎちまった、すまねぇ」

「仲直りする良い方法があるぜぇ」

「なに?」
そう言うと同時に
いつもと変わらない優しいKissが降ってきた

「道明寺ぃ・・・」

「いい加減、道明寺ってのやめろよ」

どんどん深いKissに変わっていく・・・
道明寺の長い指があたしの身体中を優しく奏でる

「あぁぁ・・ん」

「目を開けろ、俺を見ろよ」 

古びた狭いベッドの軋む音
道明寺の吐息
本能のまま、貪り合うように求めあう
恥ずかしくてたまらなかった行為なのに
この男を誰にも渡したくない
道明寺に抱かれるのは、あたしだけ・・・
その思いが、大胆にさせていく・・・

======*=======*=======
「喧嘩した後は、燃えるよなぁ」
「お前が素直で大胆になるからよ」
「男は、惚れた女に独占欲と征服欲があんだよ」
「俺のモンだってsexで確認すんだ」

彼は、自分の気持をちゃんと伝えてくれる
言葉でも・・・・身体でも・・・・

「怖いんだよ・・・・」

道明寺の腕の中で、
あたしは、やっと素直な気持ちになれた

「いつか、道明寺に嫌われるんじゃないかと思って」
「パーティーに行っても、食事出かけても
 あんな女のどこが・・・ってヒソヒソ話が聞こえるの」
「どちらの社長令嬢ですか・・って」
「嫌味でなく、聞いてこられたら、
 何て答えればいいのかわかんない・・・」

「お嬢さまでない私を連れ歩いて
 道明寺が恥かかないかとか・・・失敗しないようにとか
 一生懸命背伸びして、取り繕っても
 はりぼてだから・・・・」

「本物を知ってる上流階級の人から見たら、
 偽物のイミテーションだってすぐ見抜けるよ」

「道明寺のこと、好きだから苦しくて、辛い・・・」
「好きすぎて、別れる勇気もないし・・・」
「どうしたらいいか、わかんない」
「ごめんね・・・いい女でなくて・・・」
「お嬢さまでなくて・・・・」

=====*=====*========
俺にも色んな噂話、牧野に対する陰口が耳に入ってくる
牧野は、オブラートに包む言い方をしてるが、
本当は、もっと傷付くような事、言われてたんだな
そんなことも知らずに、わかってやろうとしなかった

======*======*=====*=====

「朝比奈邸に行った時のこと覚えてっか?」

「うん」

「あんな田舎に引き込んでるのは、人間不信だからだよ」
「譲さんは、やり手の経営者で、うちの親とも親しい関係だ」
「片腕として信頼してる人物に
 会社を乗っ取られそうになったんだ」
「それも何食わぬ顔してえげつないやり方でよ」
「事前にわかったから事無きを得たけどな」
「それから誰も信じられなくなっちまった」
「一線を退いても、政財界に太いパイプを持ってっから
 影響力のある人物なんだよ」
「譲さんの後押しが欲しくて、何人もの政治家、財界人が
 朝比奈邸に行くが、みんな門前払いさ」
「今じゃ、朝比奈邸は開かずの門といわれてるんだ」

「その門をはじめて開けたのはお前だよ」

「それは道明寺が一緒だったからだよ」

「いいや、違う
 もともと気難しい人で、どっちかってーと
 俺も苦手な人だった」
「菜々子さんも言ってたけど、
 あんなに楽しそうに、穏やかな顔してるの
 久しぶりに見たって言うくらいだかんな」

「お前のこと気に入ったから
 あの庭を任せようと思ったんだよ」

「ジョージのジィジィもそうだろ?」
「人を寄せつけない事で有名なジィジィが
 今じゃ、お前とLINEしてんだぜ」

「道明寺HDとジィジィの会社の技術提携を発表したとき
 どんな手使って陥落させさんだって騒然としてたかんな」
「まさか、お前が一番の立役者だと誰も思わねぇよな」

「お前は、自分の事、はりぼてのイミテーションだって言うけど
 酸いも甘いも知り尽くした百戦錬磨のオッサン達が
 偽物のなんかに惹かれねぇーよ」

「俺は、どんな女にも心寄せる事はなかった」
「心揺らされる事もなかった」
「でも、お前は違う」
「揺さぶられて、惑わされた」
「俺にだって、本物を見抜く力はあんだぜ」
「でねぇと、お前に惚れたりしねぇーよ」

「道明寺・・・」「ありがとう」

「もっと自信もてよ・・・」
「お前は俺が惚れた最高の女だからよ!」

「あっ・・・・」

「お前の口は、すぐ余計な事言いいやがる
 こうして塞いどいてやるよ」

そう言うと・・・・
甘いあまいKissをくれた
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ラブストーリーは突然に 30

俺たちの付き合いも1年たち
世田谷の邸から、このペントハウスに越して
ほぼ同居状態となった

=====*======*=======
あいつが提案した10分ルール
一緒にエントランスホールから出てた来た時
誰かに見られるとまずいから
時間差で出て来いと言う
その差が10分
毎日10分差で出て来れば、いくら鈍い奴でも気付くはずだ
そんな小細工でバレないと思い込んでる
突っ込みどころ満載だが、お姫様の機嫌を損ねたら厄介だ

「支度できた?」
「携帯持った?」「ハンカチは?」「忘れもの無い?」

「一番大事なもん忘れてるぜぇ」
「いってらっしゃいのKiss!」

牧野が背伸びして俺の唇に軽めのキスを落とす

「じゃー10分たったらね」

「牧野、お前、自分の部屋いつ引き払うんだよ」

「またその話?」

「今、仕事が忙しいし落ち着いたらちゃんとするから」

日本の社交界に揃って顔出しするようになって
俺たちの身辺も、騒がしくなってきた
普通の女なら、自慢げに話し
勘違いな振る舞いをするであろう事に
あいつは拒否反応を示している
そのことで、したくもない喧嘩が増えてきた

=======*=======*=======
RRRRRRR
「俺だ」
「今日は、外で晩メシ食わねぇ?」

「今から帰るから、作るよ」

「お前も仕事してっから、忙しい時は
 外ですましてもいいんじゃねぇー?」

「家でゆっくり食べたいの」
「ダメかな?」

「いいけどよ、あんま無理すんな」

「ごめんね・・・わがまま言って」
「まだ仕事中だよね?」
「頑張ってね・・・・」

「ああ、なるべく早く帰るようにすっから」

「うん」

道明寺は、いつも優しい
その優しさが時々息苦しさを感じさせる
食事やパーティーに行けば注目を集め
写真を撮られ、ヒソヒソ話が聞こえてくる
あたしにとって夢のような世界ではなく
真っ暗な暗黒の世界のようだ
シンデレラになりたい訳じゃない
あたしが好きになった男は、世間の注目を集め
魅惑の男として名を馳せている

======*=======*==========

「おかえり」

「ただいま」

「お風呂先に入ってきて」

「へいへい」

道明寺は、スーツを脱ぎ捨てたりしない
きちんとハンガーにかけワイシャツも決まった場所に置き
すぐクリーニングに出せるようにしてある
あたしに気を使ってしてるのだと思っていたけど
そうではない、彼の育った環境がそうさせているんだ
一見、粗野に見える性格も、一緒に暮らしてみれば
育ちの良さがよくわかる
たち振る舞いも、さりげない優しさも上品だ

「はぁー、とんでもない男を好きになったもんだわ」
「それに比べたらあたしのがさつさ、品のなさ
 どれだけ取り繕っても背伸びしても
 イミテーションはイミテーションなのよね」


======*=======*=========

「何、じっと見てんだよ」

「きれいに食べるなぁと思って・・・・」

すっかり遅くなった晩ごはん
誰にも邪魔されず、家での食事は、
あたしにとって幸せな時間だ

「上品だなぁって、あたしなんか・・・・」

「そう言う言い方やめろ、前にも言ったよな?」

「あたしなんかの続きはあれか、あんたと違って・・が
 続くんだろ?」

「俺とお前のどこが違う?この際、全部言ってみろよ」

いつもは聞き流す、あたしの言葉に道明寺が本気で怒ってる

「ごめん・・・怒らないで・・・
 そう言うつもりで言ったんじゃないから・・・」

「そう言うつもりで言ったんだよ、お前は」

「道明寺には、わからないよ、あたしの気持ちなんて」

「あぁ、わかんねぇなぁ、だから聞いてるんだよ」

「俺は、お前に言ったはずだ、
 聞きたいこと、知りたいことは伝えてくれって」

「言葉にして、ちゃんと言ってくれって」

「全部、正直に話すって」

「お前、なんも俺に聞いてこねぇ、言葉にしねぇ」
「その癖、まどろっこしい言い方で
 俺のこと試すようなことしてんじゃねぇーか」

「俺が何回いっても、自分の部屋を引き払わねぇのは
 俺と別れた時、帰る場所を取っときたいからだろーが」  

図星だ・・・・・全部見破られてる・・・・

「そんなことされてる俺の気持ち考えた事あんのかよ」
「黙ってないで何とか言えよ、えーっ」

抑えて気持が爆発した
どうして、わかんねぇーんだ
俺は、お前が傍にいてくれるだけで良いのによぉ・・・

ポタポタと涙が流れ落ちる
わかってるよ・・・・そんなこと・・・・

あいつは、泣きながら部屋を出て行った

「どうしてこうなっちまうんだ」

牧野を追い込んでるのは俺だ
そろそろ、ババアに結婚の話をしに行こうと思ってたのによ
あいつの気持が落ちつくまで結婚どころでねぇーな
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ラブストーリーは突然に 29

あれから俺たちは付き合うようになった
牧野と過ごす時間は、心地よく
どんな女にも感じる事が出来なかった
愛しさと安らぎがある
何より、あいつと一緒にいる時間が楽しい

======*=======*=======

「牧野、俺、引っ越したから」

「えっ!どこによ?」

「投資目的で買ってたマンション
 あんま、広かねぇけどな」
「今から行くぞ!」

「ちょっと!待ってよ急に」

付き合うようになって、わかった事その1
人の話を聞かない!

=====*======*=======

迎えに来た高級車に乗せられて
彼の家へと向かう

「着いたぜ」

すんごぉぉぉ!マンションじゃなく億ションじゃん!

「何階?」

「最上階」

「何ここ?」

「ええ!?ワンフロアーあんたの部屋?」

「正確に言やぁ、このマンション1棟俺のもん!」

クラクラしてきた・・・・

「入れよ」

30畳はありそうなリビングとムード満天な夜景
ふかふかのソファーに腰を下ろすと落ち着かない

「来いよ、部屋案内してやる」

「ゲストルームにバスルーム」

「俺の書斎」「外にジャグジーもあるぜ」

「ここは、お前の部屋」

「素敵!」

白で統一された家具、猫脚のテーブルとソファー
毛足の長いふかふかの絨毯
トドメはお姫様ベッド!

「どうだ?気に入ったか?お姫様」

「名付けて、姫部屋だ!」

「はぁぁぁぁ????」

「ま、このベッドでお前が寝ることほぼねぇけどな」

「何で?」

「何で?お前は、俺と一緒に寝るじゃんか!」

「えっ?」

「最後は俺たちの寝室だ!」

俺たち?って言った?
うわっ、キングサイズのベッド!

「お前よぉ、お泊まりセット置いとけよ」
「それとも、俺が用意すっか?」

「あのさぁーどうしてそうなるの?」

「お前もおかしな事言うよな
 俺達、結婚前提に付き合ってんだぜ
 やることやってんだし、当たり前ぇーだろ?」

なぜ、そうなる?
結婚を前提って、いつそうなった?

付き合うようになって、わかった事その2
思い込みが激しい!

「これ、ここの合鍵!持っとけ」

「お前んちの合鍵もよこせ
 わかったな!」

付き合うようになって、わかった事その3、強引!

「さてと・・・・風呂でもはいっか!」

「ゆっくり温まって疲れ取ってね おやすみ」

「お前、何で帰る気に満々なんだよ?」

「お前も一緒に入んだよ」

「えっ?」

「テラスのジャグジーの方がいいか?」

はぁ?なに言ってんのこいつ?

「良いから来い!」

腕を掴まれたかと思ったら
抱きかかえられて運ばれる

「何すんのよ!」

「イテぇ!暴れるな!じゃじゃ馬!」

「離してよ!」

「離さねぇー」

「着替えもないし無理!」

「心配すんな、用意してある!」

「きゃぁぁぁぁぁーーーー!!!!」

=======*========*====

「ちょっと、ジロジロ見ないでよ!」

「何で?」

「何で?恥ずかしいでしょ」

「お前の裸なんて、隅から隅まで全部見てんだぜ!」
「今更だろーよ」

何で・・・・何で・・・こうなるのよ?
道明寺とお風呂入るなんて

「ねぇ、あたしの着替えほんとにあるの?」

「ああ、下着も洋服もある!」
「ちょっとだけ用意しといた」

「下着って、あんたが買いに行ったわけ?」

「買いに行く暇ねぇーから
 行きつけのデパートの外商に適当に持ってこさせた」

「選んだのは、俺だけどよ」

信じらんない


「イテッ、なにすんだよ!」
「何ですぐ手がでんだ」

「あんたって男は・・・・・」
「はぁぁぁーーー」

ついて行けないかも?

=====*=======*=======

お風呂からでて、身体を拭いら
軽々とお姫様だっこされて
ベッドに運ばれた

「ちょちょっとてば!」「待ってよ・・・」

罠だ・・・・
引っ越しを餌に、あたしは甘い罠をしかけられた
惚れた弱みで、その魅惑の罠さえも許してしまう

あいつの甘い囁きと、指使いが
あたしの身体を麻痺させ、痺れさせる
夢か?現実か?わからないまま
道明寺の虜になっていく・・怖いよ、道明寺

歯止めが利かない気持ちと
彼とは住む世界が違いすぎる心のズレが
あたしを苦しめていく
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ラブストーリーは突然に 28

道明寺から、滋さんの連絡先を教えてもらった
滋さんの気持ちがわかりすぎるほどわかるから辛い
道明寺って、罪作りなオトコだよね

=======*========*========
from
ご無沙汰してます 牧野です
お話ししたいことがあるので
時間を作って頂けないでしょうか?

from 滋さん

わかった
急だけど、今日の夜どう?
この間、会った店でいいかな?

Re
大丈夫です
ありがとうございます

from 牧野

夜8時 滋さんと会ってきます

from 道明寺

頑張って来い!
終わったら、電話しろ!
迎えに行く

牧野から返信はなかった
情に流されやすいあいつのことだ、
言い出せずに終わるかもしれねぇなぁ

======*========*=======

「つくしぃーココ!ココ!」

「遅くなりました」

「何飲む?」

飲み始めたら、言えなくなる
今でないと・・・

「滋さん・・・・」
「あたし、道明寺の事が好きです」
「だから・・・・・」

「やっと言ってくれたね」
「わかってた、ふたりの事見て」
「ごめんね、意地悪して」
「ワタシ、13年間、司に恋してたの
 だけど、ちっとも振り向いてくれなかった」
「なのに、突然現れたつくしが司の心を独り占めするのが
 許せなかったの・・・認めたくなかった・・・」

「つくしと話が出来てよかった・・・」
「でないと、もっと嫌な女になってたから・・・」
「司のこと、幸せにしてあげて」
「いますぐ、司のこと忘れられないけど・・・・」

グスン、ワァーーーン ワァーーーン
人目を気にせず大声で泣く滋さんを
抱きしめる事しか出来なかった
こんな可愛い人なのに・・・

=======*========*========

from 牧野

終わったよ

from 道明寺

そうか
どこにいる?迎えに行く

Re
ありがとう
一人で帰らせて

Re
わかった

滋さんと、普通に出会っていれば
友達になれたかも知れない
一人の男の存在が、滋さんとあたしの心を切なくさせた

========*=======*======
「ずいぶん遅かったじゃねぇーか」

真っ直ぐ帰る気になれず、ふらふらと寄り道してたら
家の前で道明寺が待っていた

「グスン、グスン」

あたしなんて、まだたった数ヶ月の道明寺歴なのに
滋さんの13年間の思いを考えると
泣けてきた

「泣いてもいいぜぇ」

道明寺にしがみつくように泣いた
髪を撫でながら、優しく抱きしめてくれる道明寺
頬を伝う涙を指で、そっと拭ってくれた

「道明寺・・・・」

「何も言うな・・・お前の言いたいことは
 わかってっから・・・・」

=====*========*========

その夜、俺たちは初めて結ばれた

「お前、初めてだったんだな」

「驚いたでしょう?いい歳して経験ないなんて」

「今まで、男がいなかった訳でもねぇーだろ?」

「うん 付き合った人はいたよ
 身も心も全て・・・って思う人に出会わなかったのもあるけど
 あたしって、可愛げのない女だから・・・」
「道明寺は?」

「この年だからよ、そりゃそれなりに経験あるよ」
「気になるか?」

「気にならないって言ったら嘘になるけど
 道明寺だもん、女の人がほっとかないでしょ」

「本気で好きになった人居ないって
 言ってたけど、それでも女の人抱けるの?」

「幻滅したか・・・」

「男じゃないから、そう言うのあんまりよくわかんないけど」
「女は愛があるからsexする
 男はsexしてから愛が始まるってなんかで読んだ事ある」
「そう言う関係になって、好きにならなかったの?」

「なんなかったな・・・・」

「よかったぜ・・・・」

「えっ?」

「惚れた女と肌を重ねあうって、こうも違うのかって」
「お前を抱いて、初めてわかったよ」
「お前はどうだった?」

「恥ずかしかったけど、嬉しかった・・・」

本当は、心の底で、こうなること望んでたんだよ・

「経験ないし、道明寺がどう思うのか?
 不安だったけど・・・」

「俺が初めての男で嬉しかったよ」

そう言うと、
覆い被さるように、道明寺は
いつものように優しいキスをくれた

「Sexに限らず、お前が聞きたいこと、知りたいことは
 全部正直に話すから、ちゃんと伝えてくれよ」

「うん」

俺の腕枕で、いつの間にか
牧野は寝息をたてていた
勝ち気で、口が悪くて素直じゃねぇーけど
初めて感じた愛おしい気持ち

「可愛い奴だな・・・・お前って・・・」
俺は牧野の寝顔を見ながら、額にお休みのキスを落とした
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ラブストーリーは突然に 27

まずい!ひじょーにまずい!
部屋が汚すぎる!

ピーンポーン

「あっ、来た!」
「まだ片付いてない」
「早ぇーよ!・・・・道明寺」

「ちょっと待って」

ドアを開けた瞬間、
道明寺に抱きしめられた
広い胸、長い腕・・・コロンの香り・・
なんだか酔いそう

「何で、ちゃんと言葉にして言わねぇーんだ」
「わかんねぇだろが?」

「だって・・・・」

「だって、何だよ」

「あんただって、言わなかったじゃん・・・」

抱きしめられてた腕が髪に触れた瞬間
キスされた・・・甘くて優しいKiss

「道明寺・・・ここじゃ目立つから中入って」

「お前よぉ、いいところで止めるな!」
「何、真っ赤になってんだよぉ
 やりにくいなぁ・・・・ったく・・・・」

「うるさい!」

=======*=========*=====

「はい、お茶どうぞ」

なんか変
向かい合って、道明寺とお茶を飲んでるなんて

「なぁーんもねぇ部屋だなぁ」
「女の部屋だとは思えねぇー」

「寝に帰るだけの部屋だもん」

男の人を部屋に上げるなんて初めてだ
さっき見たいに、甘いムードになったらヤバい

「仕事いいの?」
「あぁ、今日は、もう終わりだ」

「そう・・・・」

「滋とは、お前が心配するようなこと
 何もねぇーかんな」

「滋さんのこと、好きなんじゃないの?
 気になってる人がいるって・・・」

「お前のことだよ、わかんなかったのか?」

「えっ?」

「あの日、滋さんとデートしてたじゃない」

「デートじゃねぇーよ
 その・・・・なんだ・・・・
 俺は、女の気持ちがよくわかんねぇ
 だから、滋に聞こうと思ったんだよ
 お前がなに考えてるかわかんねぇから」

「どうして、・・・」
「滋さん、道明寺のこと、本気で好きなんだよ
 なのに、そんなこと聞いたら傷つくじゃん」

「後から気がついた
 だから、聞くのやめたんだ」

「じゃーお前はどうなんだよ!
 散々、人のこと振り回しといて、
 まどろっこしいことしやがって、
 どう思ってんだよ・・・・俺のこと」

「好きだよ」「悔しいけど、大好きだよ」

「そ、そうか!」

「道明寺は、どう思ってるの?」

「そんなもん、言わなくてもわかってんだろうが!」

「わかんないから、こんなことになったんじゃない」
「ちゃんと言って・・・・」

「好きに決まってんだろ」

「何で、あたしなの?」
「何処がいいの?」
「あたし、何も持ってないよ」
「道明寺に好きだって、言われても信じられない」
「あんたのまわりに滋さん見たいな綺麗なお嬢さま
 いっぱいいるじゃん」

「しゃーねぇーな、俺もどうしてお前なんかって
 思うけど、好きになっちまったんだからしょうがねぇだろ?
 理由なんてねぇよ
 それじゃーだめなのかよぉ?」

「あ、ありがとう」
「でも、よくわかったね・・・・」
「道明寺が花言葉知ってるなんて」

「ああ、総二郎だよ」
「仕事柄、花に詳しいのと、女口説くのに
 花言葉は、必須アイテムなんだと」
「なに笑ってんだよ」

「西門さんらしいとおもって・・・」
「抜かりないよね」


「牧野・・・・」
「お前、滋とけりつけてこい!」

「えっ?」

「俺は滋に、お前じゃダメだっていった」
「お前よぉ、滋のこと可哀相だと思ってんだろ?
 そんなお前の優しさが、滋を見下してる事になるんだぜぇ」

「だから、けりつけてこい!
 でないと、俺たち、なんも始まらねぇから」

「そうだね・・・・・」
「ちゃんと言わなきゃね・・・・」
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ラブストーリーは突然に 26

「牧野さん、今度メープルで
 7人のフラワーデザイナーで
 イベント開催するんだけどやってみない?」

「テーマは愛」
「ホテルは色々なお客様いらっしゃるでしょ
 恋愛だったり、家族愛だったり、慈愛だったり
 あなたの感性で愛を表現してくれればOK」

仲良くしてるイベント企画会社から
打診された仕事
皮肉にも、波乱のイギリス一人旅の後から
仕事の依頼が増えるようになってき

「メープルか・・・・」
道明寺に会うこともないだろうし、
気分転換に良いかも?

「愛を無くした女が愛を語る!」
「お受けします」
「宜しくお願いします」

=======*========*=========

「総二郎、見て!見て!」

「素敵!ピアノの生演奏してるわ!」

ピアノの調べと7人のフラワーデザイナーによる
愛のメッセージ

「ふーーーん メープルにしちゃーベタな企画だな」

デートで訪れたメープルで
対して珍しくもないロビーコンサートが開催されていた

ピアノの生演奏を聴きながら、展示されている
フラワーデザイナー達の作品を見て回る

「ねぇねぇ、総二郎、この人の作品
 他のお花と比べたら、ずいぶん地味よね」

「牧野つくしだって
 変わった名前」

へーっ、牧野も出展してるんだ・・・・

「確かに地味だなぁ」

華やかな作品の中で、異彩を放つ花

「この花・・・・・」
「ふんっ・・・牧野、お前・・・粋なことするよなぁ」

「やるじゃん!」

司にも教えてやるか!
牧野の渾身の作品だからよ
========*=========*========

翌日・・・・・

ピロリーン

from 総二郎

お疲れ!
今日、時間あるか?
手間とらせないから、メープルまで出てこれるか?

from 司

メープル?何があるんだよ?

Re
とにかく来い!
面白いもん見つけた
来ないと後悔するぜ!」

Re
わかったよ・・・
後でまた連絡する

俺にとって、総二郎は鬼門だな
あいつに関わるとろくな事ねぇー
今度は何なんだ?

Re
了解!

世話が焼けるぜぇー
あの二人見てたらイライラするんだよ
何で素直になれねぇーのかな?
いい歳こいて、意地の張り合いしてよ

「愛の伝道師がくっつけてやりますか!」

======*=======*==========
「いったい、メープルに何があんだ?」
総二郎の奴、何、考えてる

「よーう!司!
 こないだは、散々だったな
 危うく滋と婚約させられそうだったじゃねぇーか」

「うるせぇーよ」
「で、何だよ、面白いもんって」

「ああ、あれだよ、牧野も出展してんだ」

メープルのロビーに展示されてる花の何がおもしれぇーんだ?

「これ、牧野の作品」

「しけた花だな・・・貧相であいつみてぇーじゃん」

「そんなこと言って良いのか?司・・・・」

「この花の何処が面白れーんだ?」

「お前、名刺もってっか?貸せ!」

「はぁ?」

「いいからかせよ!」
「お前にはわかんないだろうから教えてやるか」
「この花は、牧野からお前に対するメッセージだよ」
「名刺の裏に牧野が使ってる花の名前書いてやったから
 後で、花言葉を調べてみろ」

「花言葉?何だよそれ」

「いいから、その花の名前で花言葉ググれ」
「牧野って、意外と洒落たことするよなぁ」
「いい女じゃんか!」

=======*========*========

総二郎と別れて帰社後、
片づけなければならない案件に忙殺されて
名刺の事なんてすっかり忘れていた

スーツのポケットに手を入れ携帯を取り出そうとしたら
ハラリとそれが落ちてきた

「花言葉?くだらねぇー」

デスクに肩ひじついて、PCで花言葉を調べてみる

アネモネ   はかない恋

アツモリソウ あなたを忘れない

赤いカーネーション 深い愛
          あなたに会いたくてたまらない

「何で、ちゃんと言わねぇんだよ」
「ったく・・・・・」


司、調べてっかな?
まっ、なるようにしかならねぇか・・・・・

======*========*========

今日は久しぶりの休み
道明寺と滋さんの婚約の文字を見て
あたしは撃沈された

ピーンポーン♪

「はい」

「お荷物届いてます」

誰だろう?

「ご苦労さま」

細長い段ボールに入った宅配便をみて
一目で花だとわかった
差出人は、道明寺

「花屋のあたしに花贈るかよ!」
「バカにしてんの?贈る相手間違えてるよ」
「はぁーあ、休みの日まで道明寺に悩まされるなんて」

花束を花瓶に挿し、大の字になって寝っ転がった
クッションを抱えて、ボーッと花を見つめる

「道明寺にしては、いまいちセンスがよくないチョイスよね」
「あいつなら、真っ赤な薔薇の花束とか、
 もっと上品な物を選びそうなのに・・・」
「嫌がらせか?」
「あぁぁぁぁ、もう、ヤダ」

「イングリッシュラベンダーに赤い薔薇、白い薔薇かぁ・・・」

「えっ?ウソ?」


赤い薔薇  あなたを愛してます

白い薔薇  私は、あなたにふさわしい

イングリッシュラベンダー いつまでも待ってます

「道明寺・・・・」「バカ・・・・・」

何の涙だろう?
あたしの頬に一筋の涙が流れた

ピロリーン

from 牧野

お花届いたよ ありがとう

from 道明寺

言うことはそれだけか?

RRRRRRRR

「道明寺・・・・」

「今から会えっか?」

「えっ?う、うん・・・・・」

「そっちに行くから待ってろ!!」
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ラブストーリーは突然に 25

ピロリーン♪

「チッ、滋かよ」

何期待してんだ・・・・
消しちぃまうか・・・・
もうメールする事もねぇもんなぁ

from 司

今、忙しい
何回もメールしてくんな!

from 滋

ずいぶんな言い方じゃない
パパの誕生パティーの招待状届いた?
来てくれるんでしょ?

Re
スケジュール調整中だ
Re
ごめんね。急かして
パパも司に会うの楽しみにしてるから
顔だけでも出して
宜しくお願いします

========*=========*=======
「ババアが出席すればいいだろ」
「日本にいるんだからよ」
「俺が顔出しする必要もねぇーだろうが」

「そう言う訳には参りません」
「我が社と大河原財閥は密な関係
 ましてや社長の誕生パティー
 副社長が出席する事に意味があります」

「それに社長は、あいにく他のお約束がありますので」
「滋お嬢様をエスコートするように
 仰せつかっております」

西田、お前はいったい
誰の秘書なんだよ・・・・

=====*======*======*====
仕事上の兼ね合いもあり
俺の気持ちとは裏腹に
滋のエスコートを渋々承諾した
大河原家に滋を迎えに行き
これから始まる退屈な時間のことを考えた

「つーかーさーぁ!」
「どう?似合う?」
「惚れ直した?」

惚れ直した?はじめっから惚れてねぇーよ!
黒のイブニングドレスを纏った滋
立ち振る舞いは、さすがにお嬢だな
俺には・・・・あいつが・・・・
滋を見ながら、牧野の事を考えていた

「司、エスコートしてくれるんでしょ?」

いったい幾つまで誕生パティーやるんだよ
いい年こいて、ありがた迷惑な話だぜ
会場のメープルに到着し
車からおりると、待ち構えていたゴシップ誌のフラッシュが光った

「何、撮ってんだよ!カメラよこせ!」

「司・・・」

滋の呼ぶ声で隙が出来た間に逃げられた

「くそっ」

「いいじゃん!写真くらい」

「よか、ねぇーよ」

「お前、何企んでる?」
「この誕生パティーを何でゴシップ誌が知ってるんだよ?」

「そんなの知らない偶然だったかも知れないじゃない」
「ワタシがリークしたって言いたいの?」
「どうして、そんなにムキになるのよ?」

「滋・・・・・俺は、牧野の事が好きだ」
「お前の気持ちには答えらんねぇ」

「どうして、つくしなの・・・・」

「わかんねぇよ、けど、あいつじゃなきゃダメなんだよ」

「つくしは、司のこと何とも思ってないんだよ」
「それでもいいの?好きでいられるの?」

「俺、帰るわ・・・すまねぇ」
「親父さんに、宜しく伝えといてくれ」

「待ってよ、司・・・」

泣いてる滋の腕を振り解いて、
俺は、滋を拒絶した

======*==========*========

翌日、総二郎からのメールで
はめられそうになってたことが確信へと変わる


from 総二郎

お疲れ!
昨日のパティードタキャンしたんだって?
噂では、司と滋の婚約発表になる予定だったって聞いたぜ

from 司

何で、そうなるんだよ

Re
知らねぇよ!
お前、外堀埋められてるって気付けよ
いい加減、素直になれ!

予想してた展開に驚きもしなかったが
あのゴシップ誌に写真撮られたのはまずかった
手を回したくても、どこの出版社かもわかんねぇ

=========*==========*=====
「副社長、社長がお呼びです」

コンコン

「入りなさい」
「司さん、貴方、昨日の誕生パティー欠席したそうね」
「どう言うおつもり?」

「どう言うおつもりも、こう言うおつもりもねぇよ」

「貴方、いくつになったと思ってるの?」
「31にもなって、お付き合いしてる女性もいないのかしら?」
「結婚と言うのは、社会的信用を得る意味もあります」
「いい加減、将来のことも考えなさい」

やっぱりババァが一枚噛んでいやがったか

「うるせぇーなぁー」
「滋と結婚する気なんてねぇー」
「余計な事、するんじゃねぇーよ」

社長室のドアを足蹴りして、
俺は出て行った

案の定、ゴシップ誌には、あの日撮られた
写真とともに
滋との婚約の文字がおどる

「チッ・・・・」
牧野が見たら、どう思うんだ・・・・
ほんの少しのすれ違いが大きな溝になっちまってる

「ここらが潮時か・・・・」

=======*========*=======

「道明寺財閥ご子息と大河原財閥ご令嬢、婚約間近か?!」

写真誌に、道明寺と滋さんのスクープ記事が掲載されていた
見てしまえば、立ち直れない程
痛手を負いそうで、表紙の文字だけでも
あたしにとっては充分な破壊力だったにほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
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ラブストーリーは突然に 24

「おい、牧野!待てよ!」
「滋のことは気にするな!」
司と滋を残して、俺は牧野を追って店を出た

「別に気にしてませんから」

その言い方が気にしてるって言ってんだよ

「滋に何か言われたんか?」

「言われてません」

「婚約してたのは18の頃の話
 今更どうこうなんねぇーよ」

「どうこうなっても関係ないから・・・」
「西門さん、ごめん・・・もうほっといて」
「一人で帰れます おやすみなさい」

西門さんに悪いことしちゃった・・・
何の関係もないのに、今度会ったらきちんと謝ろう
駅まで歩いてたら・・・

「綺麗な満月」
「分不相応な夢は見るなってことよね・・・お月さま」
 
「あたしは雑草のつくしよ!
 明日から、また頑張るぞ!」

司って、ほんとバカだなぁ
やっと本気で惚れた女が現れたてのによぉ
あーぁ、あきらでも誘って飲み直すか!

======*========*=========
総二郎と牧野が出て行った店内で
滋とふたり、話すこともねぇ
女の気持ちは俺にはわかんねぇーよ!

「司、呼び出してまで聞きたいことって何?」

「もういい・・・」

「どうして、ワタシじゃダメなの?
 司のこと18の時から13年間も片思いしてるのに」
「忘れられないのに」
「こんなにも好きなのに・・・」
「ねぇ、どうして?教えてよ・・」

「すまねぇ」
「お前の気持ちはわかってた
 だから、極力会わないようにしてたんだ」
「俺には、どうしてやることもできねぇ」

「できるよ・・・今から好きになってくれたらいいじゃん!」
「ワタシ、努力するから・・・」
「司が振り向いてくれるような女になるから・・」

「お前じゃダメだ・・・」
「すまねぇ」
「帰るか・・・」

俺が席を立とうとしたとき
滋がギュッと腕を掴んできた

「司・・・・つくしは無理だよ」
「好きなんでしょ?つくしのこと」
「つくしは、司のこと男として見たことないって・・・」
「さっき、そう言ってた」

「・・・・・・・・・・・・・」

「何とか言ってよ!」

「俺かえっから、付き合わせて悪かったなぁ」

「司・・・」

そうだよな、あいつ俺につっかかってばっかで
喧嘩腰で素直でなくて、男として見てねぇからか・・・
はじめて本気で惚れた女に告る前にフラれるってか?
バカみてぇ・・・何やってんだ

店を出て迎えの車を待つ間
月明かりに誘われて夜空を見上げた

「満月か・・・俺も本気で夢見たんだぜ
 お前となら一緒に暮らしてぇって・・・」
「家族を作ってみてぇって・・・」
「夢なんて、見るもんじゃねぇーなぁ」
「柄にもないことしちまった・・・」

======*=======*=======*===

あれから牧野と社内で顔を合わせることもなく
お互い連絡を取ることもなくなった

今日は、仕事で道明寺HDに行く日
この数ヶ月で色々あり過ぎて
あたしが無謀な旅に行かなかったら
道明寺と・・・・まだ・・・・笑い合えていたんだろうか?

「ハァー気が重い・・・」
「ヨッシャーー!気合だぁぁぁぁ!」

「ふんっ・・・・・あの女、また気合い入れてやがる」

エントランスフロアーで仕事をしてたら
道明寺の遅めの出社と重なった

「副社長、おはようございます
お世話になっております」

「あぁ、お疲れさん!」

たったそれだけの会話で道明寺は通り過ぎて行った
懐かしいコロンの香り・・・
涙が出てきゃいそう

あいつ、ちょっと痩せちまったか?
ちゃんとメシ食ってんのか?
脈なしってか・・・・この俺様が・・にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
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ラブストーリーは突然に 23

何?このシチュエーション
この空気・・・・

「司、紹介してよ!彼女のこと」

「牧野つくしだよ」

「ワタシ、大河原滋!司の婚約者!」

「えっ?」

「元だろうーが、今は違うじゃねぇーか」

「何でそんなにムキになって否定するの?」

仲良く痴話げんかですか?
あたしには、関係ないけど・・・・

「ねぇねぇ、滋って呼んで!ワタシもつくし!って呼ぶから」

ややこしくなって来たぜぇ
司に牧野に滋の三角関係ってか?

「ダブルデートでだね!こう言うの憧れてたんだ!」

「で、お二人さんは、デート?」
「私も司とデートなのよ!」

滋、それ以上喋るな!

「つくし達、この後、Hotelとか行っちゃう訳?」
「いいなぁ・・私達も行っちゃう?」
「司ったら耳が弱いの」
「フゥーしたら、真っ赤になっちゃって、
 可愛いんだ」

んなもん知るか!
道明寺の感じるとこなんて
脈絡もない話を振らないで欲しいわ

「ねぇー司!」

「サル!余計なことペラペラ喋るんじゃねぇ」

「いいじゃない!彼女のノロケ話なんだから・・・」
「黙って、聞いてあげなさいよ」

「あぁ?」

「お前、なに勘違いしてんだよぉ」

「道明寺が誰と付き合おうと興味ないから・・・」

「何なんだよ、その言い方は!」
「お前、何で総二郎と一緒にいんだ?」
「ついこないだ、日本に帰りてぇーって
 泣いてたのは、どこのどいつだよ!」

「うるさい!」

「散々、周りに迷惑かけやがって」
「反省するどころか、総二郎とデートって良いご身分だな」
「空港まで迎えに行ってやったのに
 まだ、ちゃんと礼も言われてねぇ」

「言ったじゃん!ありがとうって」
「頼みもしないのに、
 あんたが勝手に迎えに来たんでしょ!」
「恩着せがましく言わないでよねぇ」

「ニッシー、司とつくしって
 どう言う関係?」

「見てわかんねぇーの?」
「そう言う関係だよ、発展途上だけどな」

「滋、ひっかきまわすなよ
 ややこしくなっから」

「あんな司、はじめて見た・・・・」

「滋の気持ちもわかるけど
 人の恋路の邪魔すんな」
 

「おい、牧野!どこ行くんだよぉ」

「トイレ!」

「ワタシもトイレ!」
「つくしぃぃ、待ってぇ」

=====*=======*=======*=====

「司、お前なに考えてんだよ!」
「何で滋なんかとデートしてるんだ?」

「デートじゃねぇーよ」

「なら、何だよぉ・・・・」

「その、なんだ・・・ちょっと聞きたいことあったから・・・」

「バカだなぁ・・・・お前って・・・」
「堅物牧野の性格知ってるだろーよ」
「ややこしいことになるぞぉ!」

「お前は何で牧野と一緒なんだよ!ええ!」

「お前らのじれったい恋模様に一石投じてやろうと
 思ったんだよ!」
「自らぶち壊してどーすんだ?」

「別に・・・・牧野とは何でもねぇよ・・・」

「そうか・・・なら俺は、外野として見守り役に徹するよ!」

「あぁ?!」

この期に及んで、往生際が悪いぜ!
司くんよぉ!

======*=====*=====*======

「つくし・・・・」
「ワタシねぇ、最近、司とより戻したの」
「突然電話かかってきてさぁ、付き合ってくれって・・・」
「司って、照れ屋だから、あんな言い方したけど」
「ワタシ達、いい歳じゃん?
 結婚を前提に!付き合おうって・・・・」

「そうなんですか・・・・」
「良かったですねぇ・・・お幸せに」

「邪魔しないでね・・・」
「司とやっと両思いになれたんだから
 応援してくれるでしょ?私たちの恋?」

ハァー応援も何も、勝手にして下さい!

「滋さん・・・あたし、道明寺とは、何でもありませんから」

「そうよねぇ・・・」
「おば様が、つくしとの結婚許すわけないよねぇ」
「ワタシと婚約したのも家柄と両家の事業の提携もあったんだから」

「ごめんね・・・嫌な言い方して
 おば様、凄く家柄にこだわる人だからさぁ・・・」
「道明寺家と同等でないと結婚は許さないって
 言ってたみたいなの・・・」

「そうですか・・・・」

「正式に婚約が決まったら教えるね!」

ごめんね、つくし・・・
でも、司を誰にもとられたくないの・・・・

バカみたい・・・・何でショック受けるのよ・・・・
道明寺が、あたしなんかを好きになるはずないじゃん!
わかってるわよ・・・・そんなこと言われなくたって・・・・


======*=======*========

「明日早いから帰ります・・・・・」
「これ、あたしの分です」
無造作にお金を置いて、牧野は出て行った

「おい、待てよ!」

「司・・・・どこ行くの?司がワタシを呼び出したんだよ」

「ハァーーーー」

「司、もっと考えて行動取れよなぁ!」
「牧野!待てよ!俺も帰るから!」

総二郎が牧野の後を追うように店を出て行った
誤解しちまったか?
何でこうなるんだよ・・・・・
ツイてねぇ・・・・・


何で、ワタシでなく、つくしなの?
ねぇ、何で?
ずっと司だけを見てきたのに
どうして、突然現れた、つくしなのよ・・・・

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ラブストーリーは突然に 22

荷物の片付けをしながら
コッツウォルズで買ったお土産を手に取った

「こんな物貰っても嬉しくないよね・・・」
「でも、お礼もきちんと言わなきゃ」
「そう、これで私の恋も終わりにしよう・・・」

お土産片手に道明寺HDの近くまで行くと

「司ぁ!、待ってよ!待ってったら」

スタイル抜群なショートカットの女の人と
腕を組んで歩く道明寺を見かけた
あの人なんだ・・・道明寺の好きな人って・・・
綺麗な人・・・

あたしって、バカみたい・・・
こんなおみやげ持って、心の底では
道明寺に会う口実にしてるんだもん
来るんじゃなかった・・・・

もう一度振り返ったら、
じゃれ合いながら車に乗り込むふたり
あの場所は、ついこないだまで
あたしの場所だったのに・・・・

======*=======*=======

「ベタベタするんじゃねぇよ」

「珍しく司が誘ってくれたんだもん、デートでしょ?」

「離れろよ!うっとうしぃ」

「なんで、そんな言い方するの?
 迷惑かけないから、良いでしょう?」

「勝手にしろ!」

======*=========*=========

RRRRRRRR

「牧野、お帰り」
「聞いたぜ!ひと騒動あったんだって?」
「もしもし・・・聞いてるか?」

「あっ、ごめん西門さん
 他のこと考えてた」

「今、どこにいるよ?」
「珍道中の話も聞きたいから飲みに行こうぜ!」

一人でいるのが嫌で西門さんの誘いに乗ってしまった

======*=======*======
「ここお店なの?」

一見普通のお洒落な一軒家
店の看板もなくて、まさかここがBarだなんて
わかる人が何人いるんだろ?
さすが西門さん、いろんなとこ知ってんのね


「この店は、政治家、有名著名人がお忍びで楽しむ店さ」

「ワケありが集う店」

「俺と牧野もワケありだかんな
 牧野とデートしてんの司にバレたら
 ヤバいだろ?」

「道明寺とは、そんなんじゃないから・・・」

店内はカウンターとボックス席があり
照明は暗め、お客さん同士の顔が分かりにくくなっている
西門さんと私はボックス席に落ち着いた

======*=======*=======
「牧野、何飲む?俺はギムレット」

「じぁーあたしはマティーニで」

「これ、おみやげ・・・
 はちみつだけど凄く美味しいらしいから・・・」

「サンキュー!!
 で、トンズラしたんだって?」

「人聞き悪いこと言わないで下さい
 迷子になったんです!」

「お前らしいなぁ
 牧野が迷子になってるに時
 司に電話したら、イライラしてたぞ
 そんなけ心配してたってことさ」

「牧野・・・俺んちもそうだけど
 あいつんちの家庭も複雑でよ・・・
 親の愛情がなかった訳じゃねぇけど
 普通の家庭みたいに愛情を注いでもらう環境でなかったんだよ」

「あいつが屈折してんのは、そう言う影響もあるからさ
 だけど、あいつって、ブレないぜ
 仕事でも女の事でも・・・・」

「不器用だけどなぁ・・・」

「何が言いたいんですか?」

「Loveかlikeか?司がお前のこと、どう思ってるかって聞かれたら
 Loveだって言ってんの」

「牧野の事が心配で、こっそりSPまでつけてたんだもんな」
「気がつかなかったんか?」

もしかして・・・・あの南さん!
どうもタイミングが良すぎると思った

「道明寺、好きな人がいるって言ってた
 偶然その彼女と腕組んで愉しそうに歩いてるとこ見ちゃったし
 道明寺が好きなのあたしじゃないよ・・・
 西門さんの思い込みだってば!」

「司に女?ありえねぇー!」
「どんな女だったよ?」

「ショートカットで背が高くて綺麗な人だった・・・」

「ハハハハハハ、それ、滋だな」
「司の元婚約者!と言っても本人達の気持ちより
 親同士が勝手に決めた相手だよ」

「司は、両家の顔合わせん時
 紋付き袴でトンズラしたんだぜぇ
 あいつらしいだろ?」

「まぁ、滋は、司に一目惚れでゾッコンだったけどな」
「女友達のひとりっちゃーそうなるか?」
「でも、ほぼ接点ねぇけどなぁ・・」
「なんで滋なんかと・・・・」

「人の気持ちなんてわかんないですよ・・・
 それくらいあやふやで不確定なもんでしょ?」

「好きになるきっかけなんて、
 いくらでもありますから・・・・」

なるほど・・・・
牧野を誘って、すんなりOKしたんは
このことがあったからか
わっかりやすぃなぁーおふたりさんよぉ

 
======*=======*=======

「いらっしゃいませ」

ドアが開いた瞬間、空気が変わった

「やべー!司だ!」

「総二郎!牧野!お前らふたりで
 なんでここにいんだよっ!」

「司こそ、珍しぃじゃん!
 女連れで、しかも相手は滋ってか?」

「ニッシーご無沙汰!
 お隣の人、彼女?」

滋、余計なこと言うな!
司の顔みろ!噴火寸前だよ

「せっかくだから一緒に飲まない?」
「ねぇー司!」

滋、勘弁してくれよぉ
司にぶっ殺されちまう

「そーだな、総二郎と牧野がいるのに
 別々に飲むってのも変だかんな」

司・・・・目が血走ってるよ
お前の大事なお姫様に俺は興味ないぜぇ
手なんかださねぇ・・・いや、だせねぇーから

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Author:Ranmaru*
はじめまして、花男の司をこよなく愛する妄想ブログです

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