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英徳ゴッドファーザーズ*司編 (前編)

こんばんは。
いつも、お越し下さり、ありがとうございますm(_ _)m

ちょっと気分転換に短編を書いてみました
お暇潰しに、お付き合い頂けたら幸いです


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「なんでだ!!!!」

「何でって言われても、くじ引きで決まったんだってば!」

「くじ引きだとぉぉぉ
 うちが、どれだけの寄付金払ってると思ってんだ!」

「だから、そう言うの関係ないの!」
 
花の4人組F4と呼ばれ、常に注目を集めていた男達も
結婚して、今ではそれぞれ家庭をもっている
意外なことに、みんなマイホームパパで
結婚した時期は、バラバラでも第一子の年齢は
偶然にも同じ5歳。英徳学園の幼稚舎に通っていた
ファーザーズは、子供達の為に、滑稽とも言える
バトルを繰り広げ、つくし達、マザーズは、呆れつつも
微笑ましく見守っていた

司は、つくしと結婚して7年目。5歳になる長男、魁(かい)と
3歳になる長女絢(あや)がいる

類は、フランス人女性ルイーズと結婚
センス抜群な、パリジェンヌだったのに
留学先が、大阪の大学だった為、コテコテの関西弁が日常会語
類も、段々、洗脳されつつある
長男零(れい)は、英徳学園の女子から
絶大な人気を誇る王子様系男子として名を馳せていた

大恋愛の末、総二郎が選んだ相手は、つくしと同じ、
ごく普通の家庭で育った美奈
桜子に、負けず劣らずのドーリーフェイスで、
年より若く見られていた
結婚を反対する両親に認めさせるため、計画的な出来婚を企て
長男、総輔が誕生した。もうすぐ二人目が産まれる予定だ
あの総二郎が・・・と、言わしめる程、マイホームパパとして
総輔を溺愛している

あきらは、くっついたり離れたりを繰り返し
長い春を経て、桜子と結婚
派手に遊んでいた桜子も、今では、
長男、陽斗(はると)と次男、優斗(ゆうと)の良きママだ
あきらの年上キラーは、昔の話。桜子の尻に敷かれながら
イクメンぶりを発揮している

「だからぁぁぁ、ただのお楽しみ会じゃない
 何で、そこまでムキになるの?」


つい先日、銅婚式を迎えた司とつくしは、
新婚のようなラブラブさは変わらない。お帰りのキスは当たり前
激動の恋愛時代を思えば、結婚してからの7年は
順風満帆過ぎる日々に幸せを感じていた


「子供達は?」

「今、何時だと思ってんの?寝てるに決まってるでしょ!」

「つまんねぇなぁ。起こそうかなぁ・・・」

「やめてよ!やっと寝てくれたんだから」

つくしは、遅い時間に帰宅した、司のネクタイを緩めながら
子供達を起こされたらたまらないと
魁が、三匹の子豚の狼役をやる事を何気なく話したのに
何で、脇役なんだ!主役をやって当然だ!と、
鼻息荒く憤慨している司を、なだめる羽目になり、
あたしも、まだまだ青いわ!と、
墓穴を掘ってしまった自分を諫めていた


「で、主役は誰なんだ?」

「零だよ」

「類んちの、くそガキか!あいつは、類よりたちが悪い
 嫁は、俺の嫌いな関西弁だしよぉ」 
 
「総輔と陽斗も子豚さんの役なんだから、いいじゃない」

「よかねぇんだよ!道明寺家の沽券にかかわる
 お前よぉ、明日、英徳行って学園長に、直談判してこい
 寄付金の明細持って」

「そんな事したら、親バカだって、笑われるだけでしょ!」

「親バカのどこが悪い!脇役の子豚する方が笑われんだよぉ!」

魁は、子豚じゃなくって狼だから
この男は、一度も言い出すと、思い通りにならないと引かない
子供以上に、子供だ
つくしは、適当に、返事をして聞き流すことにした

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「それで、先輩は、どうするつもりですか?」

「どうもこうも、ほっとくわよ!」

「道明寺さんらしいですねぇ。主役じゃないと許せないって」

「美作さんは、何て?」

「あきらさんは、お楽しみ会で陽斗を見るのが楽しみだから
 主役じゃなくても、拘ってないです」

「そうよね・・・普通は、そうだよねぇ・・
 あの男は、融通ってもんが全くが利かないからさ、困ったもんよ」

翌日、つくしは、桜子に電話をかけ散々、愚痴を溢していた

「で、さぁぁ、ちなみにどの車で行くの?」

「お楽しみ会ですか?多分、ジャガーだと思いますけど
 どうしてですか?」

「そんなの聞かなくてもわかるでしょ?うちが一番高い車でないと
 嫌なんだって、うちの我が儘パパさんが!
 今から、奈美ちゃんとルイーズさんにもに電話して、
 同じ事、聞かなきゃなんない、こっちの身にもなって欲しいわ」

「美奈ちゃんところは、ベンツのゲレンデ、
 ルイーズさんは、フェラーリだと思いますよ」

「それ、確かな情報?」

「間違いないです。西門さんも、花沢さんも
 最近、買い替えたばかりですもん」

「ありがと。恥じかかずに済んだわ。うちの野獣に言っとく
 魁と絢のお迎えの時間が来たから、そろそろ切るね」

「先輩、まだ自分で送り迎えしてるんですか?」
 
「そうよ。当たり前でしょ?」

「相変わらずですね」

「あたしも、ストレス溜まってきてるから
 陽斗と優斗連れて遊びに来て!」

「行きます!行きます!お邪魔します!
 その言葉、待ってたんです!」
 
「ありがとー。近いうちにね」

「気をつけて、いってらっしゃい」

英徳に通う生徒は、名家の子供達ばかり
お迎えの時間となると、門の前には、運転手付きの高級外車が、
ズラリと列をなす
そんな中、つくしは愛車の軽自動車で子供達を送り迎えしていた
入園したての頃は、つくしの事を知らない父兄達から
貧乏人が、無理して通わせているのだろうと
散々、陰口を叩かれていたのに、司の妻だと知れ渡った途端
あからさまに態度がかわり、
道明寺家の印籠は、水戸黄門並みの威力を発揮するのだと
思い知らされた

ほんと、面倒くさい男だわ。5歳児より
聞き分けのない父親って、どーよ・・・
でも、忙しい仕事の合間を縫って、子供達と過ごす時間を
作ってくれている、司の努力も評価してあげないとねと
可愛い子供達を迎えに行く車内で、ひとりごちていた

「ママぁぁぁ」

桜子と長電話してたせいで、迎えに来るのが遅くなってしまった
魁は、泣きそうな顔をしている絢をなだめながら待っていた
司より、よっぽど、人間が出来ている長男は、幼い妹の面倒を
良く見ている。でも、まだ5歳。つくしの顔を見た途端、ホッとして
ふたりは、走って胸に飛び込んできた
こんな時、つくしは、母になった喜びを感じてしまう

「遅くなって、ごめんねぇ」

「ママ、遅すぎる!」

魁と絢に、痛いところをつかれ返す言葉もない
子供達の機嫌をとるため、つくしは、とっておきの情報を
ふたりに話した

「さっき、パパからメールが来てね
 今日は、早く帰って来るんだって!」

「ヤッターーー!!!!」

大喜びしている子供達とは裏腹に、
司が、帰ってきたら、お楽しみ会の事を根掘り葉掘り、
聞いて来られるのが面倒くさいと思っているつくしは
急な仕事が入ればいいのに・・と、道明寺HDに向けて
心の中で念を送っていた

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午後8時過ぎ。邸の重厚な門が開いた
遠くから、ヘッドライトが近づいてくる
ややこしい長男さん、予定通りご帰還!
やっぱ、帰って来たか・・・
あたしの神通力も、最近、効かなくなってきたわ

「パパが帰ってきたよぉぉぉ!お迎えに行こう!」

子供達は、大喜びでリビングから、飛び出して行った
つくしは、コキコキと首を鳴らしてから
さてと、ややこしい男の相手でもしますか!
気合いを入れて、子供達の後を追った



  後編へ続く・・・・             
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