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永徳ゴッドファーザーズ夏休み編

こんばんは
台風が近づいて来ました
私が住む地域も、今しがた、避難勧告を促す
緊急エリアメールが鳴り響いてます
先日の大雨で被害に遭われた皆様の復興もままならないのに
今年の日本は、どうなってるんでしょう
震度は小さいですが、こちらもまだ地震の揺れが続いてます
台風で、また大きな被害が出ないことを祈るしかありません
皆様のお住まいの地域も被害がありませんように

鍾愛の続きは近々更新予定です。
夏だ!って事で短編投下致します
宜しければお付き合い下さいませ

==============

「先輩、長いことすみませんでした
 迷惑だから、そろそろ迎えに行ってこいって
 あきらさんに言われたので・・・」 

「気を使わなくっても良いのに」

「ふぅふぅふぅ。そんなの建前ですよ
 本音は、子供達が居ないと寂しいみたい」

「へーぇ、あの美作さんが。変わればかわるもんだ」

庭で、水遊びに熱中する子供達の歓声があがっている
母親の桜子がリビングから見ているのも気がつかず
子供用プールから出れば、海パン一丁、裸足で広い庭を
追いかけっこしたり、取っ組み合いの喧嘩が始まったり
温室育ちのジュニア達も数日間で、真っ黒に日焼けして
逞しくなったように見える

「坐って。今、冷たいものでも淹れるから」

「これ、お口汚しですがどうぞ」

「あぁ!自由が丘のケーキ屋さんの!よく買えたね」

「それは、もう奥の手使いました」

「さすが、美作夫人!」

「炭酸水あります?あればそれでお願いします」

「あるけど、そんなので良いの?」

「ビキニ着るためにダイエット中ですもん」

「もしかして、サマーキャンプのこと?」

「そうです。せっかく海行くのに、
 見せないでどうするんですかぁ!」

「美作さん、ヤキモチやかない?」

「彼は、道明寺さんと違って、
 美しい妻を見せびらかせたいって人ですから」

「なるほどね・・・・」

「ほんとに、内緒で行くんですか?
 どちらかの保護者同伴すれば良いけど
 バレたら、ややこしくなりますよ」

「なに言ってんの、去年の夏祭りイベントの事、忘れた?
 あいつが大暴れして、ぶち壊したのに・・・・
 魁と絢が、パパは、怪獣みたいだって大泣きしたんだから
 情けなくて、あたしまで泣きたくなったよ
 修羅場は家庭内で間に合ってます!
 それにあいつは、タイミング良く出張よ!」

来週、幼稚舎の夏休みイベントで
保護者同伴のサマーキャンプが行われる
道明寺家以外は、夫婦で参加予定だ
ファーザーズは、みんな忙しい身、
西門夫人の美奈も、花沢夫人のルイーズも
美作夫人の桜子も、夫達の仕事をサポートしている
仕事を片付けないと行きたくても行けないとボヤいてると
子供たちを預かるからみんなで行こうと
つくしが提案してくれた。
ただし、条件がある。キャンプの事は
司には内緒にしてくれ。冗談かと思っていたら、本気らしい
口止めされオフレコ扱いになっていた

そうなったのも、昨年の夏祭りイベントが原因で
金魚が欲しいと言った絢の為に、ポイを買い占めた司は
一匹もすくえないのは細工してるからだと凄み
泳いでる金魚丸ごと買い取った
魁が同じようにスーパーボールが欲しいと言えば、
面倒だ!全部よこせと金にモノを言わせて独占する始末
いい加減にしろと苦言を呈した父兄と大揉めになり
止めに入った先生達を巻き込んで大乱闘にまで発展した
騒ぎを起こした張本人は、どこ吹く風

「こんな危ないイベント、見たことねぇ。
 うちのガキが怪我したらどうする」と、憤慨し
乱闘を尻目に、とっとと帰宅
後からつくしが保護者会でお詫びする羽目になった

「そもそも、あいつ自身が赤札じゃん
 子供達にとってはスーパープライスダウンの男よ
 父親の自覚あんのかと思うわ」

「あれは凄かったですよね。またひとつ伝説作りましたよね」

「もう、あんな恥ずかしい思いは二度とごめん!」

忌々しい事を思いだしてしまった
桜子が買ってきた季節限定のフルーツタルトをフォークで
ザクッと突き刺して、しかめっ面で口の中に放りこんだら
何やら視界に入ってきた

「もっと味わって食べて下さいよ。先輩、どうしたんです?」

「ゴホッ・・ゴホッ・・ぐわぁ!帰ってきた!」

ピィピィピィピィとつくしの視線を桜子が追う
邸の主司がご帰還。スーツを放り投げて、ワイシャツの袖を肘まで
たくし上げると、子供達が遊ぶプールへ一直線

「ダディ!」

わらわらと駆け寄る子供達

「よーう。ガキども!順番に並べ」

言われるまま並ぶ子供達をひとりひとり抱き上げて
プールに放り込んでいる

「ちょっと!何してんの。人様の子に怪我させたらどうすんの」

慌てて庭に出たつくしが止めに入っても、
喜んでるんだからとお構いなしだった

「ごめん、桜子。すぐやめさせるから」

「来てたのか」

「ご無沙汰してます。子供達が御世話になりました」

「あきら呼べよ」

「美作さんは、仕事中、何であんたの言う事聞かないと
 いけないわけ?危ないからやめてってば!」

「大丈夫ですよ。子供達も喜んでますし」

「わかんでしょ?一緒に連れてけないのが」

「確かに・・・」

「笑ってる場合じゃないって」

「おい!司、なにやってんだ。危ねぇだろ!」

「来るの速えーじゃん」

「あきらさん」

「近くまで通りかかったから来てみたら」

「パパ-!」

「陽斗、優斗・・・何でこんなに擦り傷だらけなんだ?」

息子達会いたさにもっともらしい理由をつけて
邸に来てみたら、駆け寄って来た
息子達の脚が傷だらけ
あきら顔が大魔神のようになっている

「それか、昨日、鬼ごっこしてぇつぅから
 追いかけたら転んだんだよ」

「お前マジで追いかけたんだろ。こぇーだろーが」

「そんなの怪我のうちに入んねぇーよ
 ガキのうちは、怪我してなんぼだろー
 そんな事より、せっかく来たんだ、飲んでけよ」

「遠慮しとく、お前と飲みだすと長げぇーから」

「ガキ出来てから付き合い悪くなったよな」

「桜子、帰る支度しろ」

「ごめん。美作さん・・・」

「牧野のせいじゃねぇーよ」

「今、子供達、シャワーに入れて貰ってるから
 そうそう、これ、タマさんが浴衣縫ってくれたんだ」

「可愛い!戴いても良いんですか?キャンプに行ったら
 お揃いで着せれますね」

「キャンプ?」 

(うっ・・・司にバレた?)

「お前んとこキャンプ行くのか?ショボいなぁ
 夏休みなんだからよぉ、もっと良いとこ連れていけよ
 うちなて、家族揃ってワイハだぜぇ」

「えっ?あんた来週出張じゃなかった?」

「そうだよ。お前と魁と絢も一緒にな」

「何で?仕事でしょ?」

「三日で片付ける。残りの三日は家族サービスだ
 どうだ、嬉しいか?」

(嬉しかねぇーよ!)

「あたしさ、急遽、予定入ったんだけど
 ほら、PTAの役員してんでしょ?
 夏休みだから盛り場の見回りしないといけなくなって・・・」

「ふーーん。最近の幼稚園児はアレか
 一人でゲーセン行くのか」


「そんな噂ががチラホラあって、役員のあたしが
 参加しないと示しつかないの!
 だから、司の気持ちは嬉しいけど、一人で行って」

「そんなもん、誰かの嫁にやらせれば良いだろう」

「雲行きが怪しくなってきた。今のうちに帰んぞ」

「先輩、すみません・・・」

トバッチリを受けそうだからと
あきら夫妻がジェスチャーを交えて、つくしに礼とエールを
送ってから、退散した

「お前の父ちゃん、母ちゃんも誘っといたから」

「何で、勝手な事すんの」

「お前の親は俺の親でもあるからな!喜んでたぜぇ
 親孝行って良いもんだなぁ・・・・」

(なんちゅー勘の良さをハッキするんだ、この男は・・・)

「あたしが楽しみにしてたサマーキャンプがぁ・・・」

ガクっ・・・・・


続く
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